KORG Logue SDK

楽器メーカKORGのDIYシンセ Nu:TektブランドのNTS-1でエフェクタのプログラムを作成してみました。
これは以前下記でオシレータのプログラムをしました。

「FREQUENCY MODULATION (2)」
https://decode.red/blog/202103271271/

今回mkIIが発売されると知り、また関心をよせていたところなかなか入荷の見込みがないことから、下記を参考にエフェクタを作りました。
https://www.korg.com/jp/products/dj/nts_1/custom_effects.php

このキットの面白いところは、安価でありながらクォリティの高いデジタルサウンドを簡単につくれるSDKがメーカから用意されていることです。(https://github.com/korginc/logue-sdk)
特に参考サイトにある、下記二つのエフェクタはとても親切に説明されており、これをベースにオリジナルのエフェクタを作成することができます。

Stop FX (DOTEC-AUDIO)
https://www.korg.com/tmp/support/download/index.php/0/832/4745/?country=jp&page=software&prodtype=0&prodid=832&fileid=4745
bitcrusher FX
https://www.korg.com/tmp/support/download/index.php/0/832/4746/?country=jp&page=software&prodtype=0&prodid=832&fileid=4746

Stop FX は、ディレイ系として分類され、ターンテーブルを止めるときに徐々にピッチダウンしていくエフェクタです。BitCrusherは、モジュレータ系として分類され、音の分解能を下げるいわゆるローファイサウンドです。それぞれプログラムテンプレートがあり、ディレイ系は、音をバッファリングしてバッファを操作するエフェクタに、モジュレータ系は、入力から出力にバケツリレー式にデータを渡すエフェクタに向いています。
今回Stop FXを参考に、逆再生サウンドを作ってみました。

https://github.com/korginc/logue-sdk/tree/master/platform/nutekt-digital

SDKを手順どおりにインストールした後、上記フォルダにSTOP FXを展開してビルドします。
このエフェクタが実機でも動作確認できたら、自前のコードに変更して動かしました。。

簡単なリズムパターン(KORG Volca Sample使用)で、効果をためしてみました。

実用にはまだいろいろと調整が必要ですが、なかなか楽しいです。つまみが二つあるので、パラメータは2つ利用できます。(今回は一つのみ使用 0.0~1.0 0.1以下でエフェクトスルーをしている)
こういうプログラミングは創造的でとても好きなジャンルです。
他のハードウェアにも対応しているので、またトライしていきたいです。